アトピーの治療
かゆみの激しい湿疹が慢性的に続く皮膚炎です。年齢によって皮膚が乾燥したり、赤くなるなど症状が変化することもあります。
乳幼児に多い疾患ですが、近年では成人になっても症状が現れる方もいます。
アトピーになりやすい体質の人が、アレルギー物質に触れたり、乾燥や汗により皮膚に刺激を受けることでアトピー性皮膚炎を発症するといわれています。アレルギー物質は、卵や牛乳などの食物、ハウスダストやダニ、カビ、動物の毛など人によって様々です。
治療では、抗アレルギー薬の内服やステロイドなどの塗り薬を使用します。症状に合わせて保湿薬などの複数の塗り薬を使用します。
また、当院では、保険適応があるナローバンドUVB照射機器やエキシマライトによる「光線療法(紫外線治療)」も行うことができます。患部に炎症抑制効果のある波長域の紫外線を照射することで、皮膚炎やかゆみの改善を得ることができます。
通常は、週1~2回のペースで照射します。照射回数を重ねることで、効果があらわれ始めます。症状の経過を見ながら、医師と通院ペースを決めていきます。
また、アレルギーの原因となるアレルゲンを特定するため、血液検査を行うこともあります。
アレルギーを悪化させないような生活を心がけながら、皮膚が良好な状態を保てるよう定期的に通院しましょう。