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光線療法

光線療法(紫外線治療)

太陽光には、波長の短い順に、紫外線、可視光線(目に見える光)、赤外線が含まれています。

このうち、紫外線には、肌の奥まで届き、肌の老化をひきおこすUVAと、日焼け症状を引き起こすUVBが含まれています。

 

一見、肌にとっては悪影響のある紫外線ですが、長年の研究により、紫外線には、皮膚の免疫をコントロールし、皮膚におこる様々な炎症を抑制する作用があることが明らかにされました。これがもととなり、「光線療法(紫外線治療)」という治療が確立されました。

ナローバンドUVB照射機器

皮膚に有害な作用を及ぼさず、皮膚の炎症抑制に効果のある波長域の研究が進み、その波長域が、308~313nmの波長域であることがわかりました。そこで、放射帯域幅が311nm~312nm付近と、非常に狭い放射帯域幅の光源をもつ「ナローバンドUVB照射機器」が開発され、光線療法は飛躍的な進歩をとげることとなりました。

 

「ナローバンドUVB照射機器」はその後、開発当初よりはずいぶんと小型になり、大学病院以外の臨床の現場でも徐々に取り入れられるようになりました。

アトピー性皮膚炎、掌蹠(しょうせき)膿疱症、乾癬(かんせん)、白斑などの疾患において、軟膏治療だけでは満足な効果が得られなかった方でも、より高い治療効果が得られています。

 

しかしながら、まだまだ限られたクリニックにしか機器が設備されていないのが現状です。

エキシマライト

「ナローバンドUVB照射機器」は通常、全身の広範囲に照射できる大型の装置ですが、皮疹の局所に照射できる、小型の「エキシマライト」という装置もその後に開発されました。

 

当院では「ナローバンドUVB照射機器」と「エキシマライト」の両者があり、広範囲でも局所的でもどちらの治療にも対応が可能です

 

また、「エキシマライト」は、2020年4月より円形脱毛症に対して保険適応が追加されました。これにより、円形脱毛症の早期改善が期待できるようになりました。当院でも円形脱毛症に積極的にエキシマライト治療を行い、多くの方々に比較的早期の改善を認めております。

当院の設備機器

当院の「ナローバンドUVB照射機器」は、三面鏡のような構造で、ナローバンドUVBランプが10本搭載されています。立位のまま患部に半身ずつ光線を照射します。おなか側、背中側それぞれ1~2分程度の照射をおこない、トータル5分程度で終了となります。非常に短い時間で治療ができるため、通院もしやすいです。週1~2回のペースで照射し、複数回の照射を行うことでしっかりとした効果があらわれてきます。

 

エキシマライト」は非常に小型の装置で、診察室で手軽に患部に照射することができます。こちらも週1~2回の照射を続けることが大切です。

<保険適応疾患>

※費用は、3割負担の方で約1100円です。

◆ナローバンドUVB

アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、乾癬、白斑など

◆エキシマライト

アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、乾癬、白斑、円形脱毛症など

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